1. 三次調整力とは
三次調整力は、需給調整市場の調整力商品のうち、応動時間が長め(15分以内〜60分以内)の商品の総称です。三次調整力①(短時間予測誤差対応)と三次調整力②(長時間予測誤差対応)の2種類があります。
2. 三次調整力①と②
- 三次調整力①:応動15分以内、継続30分。短時間予測誤差対応
- 三次調整力②:応動60分以内、継続30分。長時間予測誤差・再エネ予測誤差対応
3. 主な役割
主役割は太陽光・風力の予測誤差補正:
- 太陽光発電量予測の天候急変による外れ
- 風力発電量の予測誤差
- 需要予測の急な変動
- 発電所の予期せぬ停止
4. 蓄電池の優位性
- 応動時間(60分以内は容易)
- 継続時間(継続30分の要件に対応可能)
- 制御の精度(EMS による精密制御)
- SOC管理(継続発動可能状態)
5. 取引価格
価格は一般社団法人 電力需給調整力取引所(EPRX)が公表する取引実績で確認できます。
6. 一次・二次調整力との違い
- 一次:応動10秒以内(オフライン監視は30秒以内)・継続5分以上
- 二次①:応動5分以内・継続30分
- 二次②:応動5分以内・継続30分
- 三次①:応動15分以内・継続30分
- 三次②:応動60分以内・継続30分
上記は2026年3月14日受渡分以降の値です。三次調整力②は2025年3月14日受渡分から応動時間が45分以内から60分以内に、継続時間が3時間から30分に、三次調整力①は2026年3月14日受渡分(3月13日取引分)から継続時間が3時間から30分に見直されました。
7. 参加方法
- 一般送配電事業者へのリソース登録
- 需給調整市場への応札
- 落札後の運用
- 事後精算
8. アグリゲーター経由
多くの蓄電池事業者はアグリゲーター経由参加。専門知識・システム不要で参入可能。
9. 海外との比較
- 欧州:mFRR(manual Frequency Restoration Reserve)
- 米国:Replacement Reserve、Synchronized Reserve
- 日本独自の商品体系
主な出典・参考情報
- OCCTO(電力広域的運営推進機関)公表資料・運用規程
- 資源エネルギー庁 電力・ガス事業政策
- 電力・ガス取引監視等委員会 報告書・指針
- JEPX(日本卸電力取引所)取引データ・市場ルール
- 一般社団法人 電力需給調整力取引所「取引規程(需給調整市場)」
- 経済産業省 エネルギー基本計画
訂正履歴
2026年10月22日 訂正直す前:
- 「2026年3月13日の商品要件見直し後の値」「三次調整力②の応動時間は45分→60分(2025年度)、三次調整力①②の継続時間は3時間→30分(三次②は2025年度・三次①は2026年度)」と記載
- 要約に「蓄電池の主要収益源」と記載
- 「三次調整力②は再エネ拡大に伴い取引量・価格が上昇傾向。蓄電池の主要収益源です。」と記載
- 7節「三次調整力②の重要性」に「最重要収益源」「取引量が大きい」「応動性能要件が緩く参入容易」「再エネ拡大で需要増加」と記載
直した後:
- 「2026年3月14日受渡分以降の値」に修正しました。あわせて、見直しの時期を次のとおり修正しました。三次調整力②は2025年3月14日受渡分から、応動時間が45分以内から60分以内に、継続時間が3時間から30分に変わりました。三次調整力①は2026年3月14日受渡分(3月13日取引分)から、継続時間が3時間から30分に変わりました
- 削除しました(裏づけとなる一次資料を確認できなかったため)
- 削除し、「価格は電力需給調整力取引所(EPRX)が公表する取引実績で確認できます。」に差し替えました(EPRX「2025年度の取引実績について」では、三次②の平均落札単価の年平均は2024年度3.30円から2025年度1.15円(ΔkW・30分あたり)に下がっており、「上昇傾向」とは逆のため)
- 7節を削除しました(裏づけとなる一次資料を確認できなかったため)
2026年9月30日 訂正直す前: 4節で蓄電池の対応を「継続時間(4時間定格以上で対応可能)」と記載
直した後: 「継続時間(継続30分の要件に対応可能)」に改めた
2026年9月29日 訂正直す前:
- 「応動時間が長め(15〜45分)で継続時間が長い(3時間)商品の総称」
- 「三次調整力①:応動15分、継続3時間」「三次調整力②:応動45分、継続3時間」
- 「応動時間(45分以内は容易)」
- 5商品の一覧「一次:10秒以内、5分継続/二次②:5分以内、数時間継続/三次①:15分、3時間/三次②:45分、3時間」
直した後:
- 「応動時間が長め(15分以内〜60分以内)の商品の総称」
- 「三次調整力①:応動15分以内、継続30分」「三次調整力②:応動60分以内、継続30分」
- 「応動時間(60分以内は容易)」
- 一覧を「一次:応動10秒以内(オフライン監視は30秒以内)・継続5分以上/二次①②:応動5分以内・継続30分/三次①:応動15分以内・継続30分/三次②:応動60分以内・継続30分」とし、2026年3月13日の見直し後の値である旨と改定経過を併記
2026年9月22日 訂正直す前: 参考資料に「需給調整市場・容量市場 業務規程」と記載
直した後: この名称の資料は一次で確認できず、需給調整市場の規程は電力需給調整力取引所の「取引規程(需給調整市場)」のため、参考資料をこれに訂正
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