ヒラソル・エナジーは2026年9月16日、福島県西白河郡で同社が所有・運用する「泉崎村系統用蓄電所」について、需給調整市場の「ネガポジ運用」に関する事前審査に合格したと発表した。定格出力1,900kWに対し、その2倍にあたる3,800kWの供出可能量が認められている。
ネガポジ運用は、計画していた充電を抑える分(ネガワット)を調整力として供出したうえで、放電(ポジワット)まで行う運用を指す。充電中も市場に留まれるため、入札量の上限が定格出力の最大2倍まで広がる。対象は一次調整力・二次調整力②・三次調整力①・三次調整力②の4商品で、複合商品への入札も可能になった。
ここで重要なのは、3,800kWが「事前審査で認められた供出可能量(入札量上限)であり、常時この量を入札することを示すものではありません」という点と、「各商品の供出可能量は同一の調整領域を共用する内数として登録されるもので、単純に合算されるものではありません」という点である。4商品×3,800kWを足し合わせた量を供出できるわけではない。
蓄電所の概要は、エリアが東北電力エリア、蓄電池定格出力1,900kW、需給調整市場における供出可能量3,800kW、系統連系日2026年7月21日、運用プラットフォームはJ-EMS、アグリゲーターはヒラソル・エナジー、設計・施工・機器調達はヒラソル電設。蓄電池容量(kWh)は発表に記載がない。系統連系日は連系の日であって運転開始日ではない。
※案件ページに諸元をまとめている。需給調整市場の上限価格は2026年9月1日実需給分から引き下げられており、収益設計への影響は解説記事を参照。