1. 二次調整力②(FRR)とは
二次調整力②(FRR:Frequency Restoration Reserve)は、応動時間5分以内・継続時間30分(商品ブロック=30分コマ)の調整力商品です。
2. 性能要件
- 応動時間:5分以内
- 継続時間:30分
- 応答精度:指令値に正確に追従
- 双方向対応:上げ下げ両方
3. 蓄電池での実現
蓄電池での二次調整力②提供:
- 応動5分以内・継続30分の要件に合わせた出力制御
- SOC管理で継続発動可能状態を維持
4. 容量市場との関係
容量市場の発動指令電源と二次調整力②は要件が異なります:
- 発動指令電源:発動指令は応動の3時間以上前に発令、1回の継続時間は3時間
- 二次調整力②:応動5分以内、継続30分
- 同一資源で容量市場と需給調整市場の両方に参加する場合は、EMSで市場間の配分を管理
5. 三次調整力②との違い
- 二次調整力②:応動5分以内、継続30分
- 三次調整力②:応動60分以内、継続30分(再エネ予測誤差対応)
6. 取引価格
価格は一般社団法人 電力需給調整力取引所(EPRX)が公表する取引実績で確認できます。
7. 参加方法
- 一般送配電事業者へのリソース登録
- 応札(日次)
- 落札後の運用
- 事後精算
8. アグリゲーター経由参加
多くの蓄電池事業者はアグリゲーター経由で参加。専門知識・システムを必要とせずに市場参加できる現実的な経路です。
9. 海外との比較
- 欧州:aFRR(automatic Frequency Restoration Reserve)
- 米国:Secondary Reserve・Spinning Reserve
- 日本独自の商品体系
10. 今後の動向
- 蓄電池の主役化
- 応動性能要件の精緻化
- 商品設計の継続改善
欧州(ENTSO-E・EU電力市場)・米国(FERC・各ISO/RTO)・豪州(AEMO)・中国・韓国等の海外電力市場における同様制度の動向把握が、日本の制度設計改善の参考として重要です。グローバル機関投資家・ESG投資ファンド・グリーンファイナンス機関の参入拡大、IFRS S2・TCFD等の情報開示基準対応、24/7マッチング・カーボンプライス連動の本格化が、市場機能の高度化を駆動します。蓄電所事業者は、業界団体・規制当局との対話に加え、海外動向の継続把握・国際的な業界連携への参画が、戦略上の重要要素となります。
主な出典・参考情報
- OCCTO(電力広域的運営推進機関)公表資料・運用規程
- 資源エネルギー庁 電力・ガス事業政策
- 電力・ガス取引監視等委員会 報告書・指針
- JEPX(日本卸電力取引所)取引データ・市場ルール
- 一般社団法人 電力需給調整力取引所「取引規程(需給調整市場)」
- 経済産業省 エネルギー基本計画