1. 二次調整力①(S-FRR)とは

二次調整力①(S-FRR)は、応動時間5分以内・継続時間30分の調整力商品です。一次調整力(10秒以内・5分継続)と三次調整力(数十分継続)の中間に位置します。

2. 性能要件

  • 応動時間:5分以内
  • 継続時間:30分
  • 応答精度:指令値追従
  • 双方向対応

3. 蓄電池の優位性

蓄電池は5分以内応答を容易に実現し、火力発電よりも応答性能で優位です。落札比率が緩やかに上昇しています。

4. 取引価格

応答性能要件を反映した価格水準で、需給逼迫期には高単価となります。

5. 三次調整力との違い

  • 二次①:5分以内、30分継続
  • 三次①:15分以内、30分継続
  • 三次②:60分以内、30分継続

いずれも2026年3月14日受渡分以降の値です。三次②は2025年3月14日受渡分から応動時間が45分以内から60分以内に、継続時間が3時間から30分に、三次①は2026年3月14日受渡分(3月13日取引分)から継続時間が3時間から30分に変わりました。

6. 蓄電池での実現

  • BMS の高速応答
  • EMS の市場参加最適化
  • SOC範囲内での発動

7. 海外との比較

  • 欧州:aFRR(automatic Frequency Restoration Reserve)
  • 米国:Synchronized Reserve

8. アグリゲーター経由

多くの蓄電池所有者はアグリゲーター経由で参加。

9. 系統運用での価値

需給バランスの数十秒〜数分単位の調整に貢献。火力主体から蓄電池主体への移行が進行中。

10. 今後の動向

  • 応動性能要件の精緻化
  • 蓄電池主役化
  • 取引量の継続拡大

主な出典・参考情報

  • OCCTO(電力広域的運営推進機関)公表資料・運用規程
  • 資源エネルギー庁 電力・ガス事業政策
  • 電力・ガス取引監視等委員会 報告書・指針
  • JEPX(日本卸電力取引所)取引データ・市場ルール
  • 一般社団法人 電力需給調整力取引所「取引規程(需給調整市場)」
  • 経済産業省 エネルギー基本計画