カーボンプライシング(Carbon Pricing)は、CO2排出に価格を付けて削減を促す政策手段の総称です。大きく3形態に分かれます──①炭素税(政府が排出量に応じて課税)②排出量取引(排出枠を市場で売買、EU ETSGX-ETSが代表)③クレジット取引(削減量を認証して売買、自主参加)。②の排出量取引はキャップ・アンド・トレードの仕組みで運用されます。

日本では2026年度のGX-ETS導入に加え、2028年度から炭素賦課金(化石燃料の輸入事業者等に課す賦課金)の開始が予定されています。いずれも発電コストに上乗せされ、卸電力市場の価格を押し上げる方向に働きます。火力の限界費用が上がるほどピーク時間帯の価格が高くなり、安く充電して高く放電する系統用蓄電池の裁定収益にとっては追い風となります。