「繰延」か「減税」かを区別する

初年度に大きく償却できる仕組みの多くは、納税がなくなるのではなく、後の年度に移る「課税の繰延」です。初年度の税負担が軽くなる分、2年目以降の償却は減り、課税所得は増える方向に働きます。トータルで得かどうかは、あなたの今後の所得見通しと税率次第——ここが税理士に確認すべき核心です。

出口の課税まで含めて考える

将来売却するとき、償却が進んだ設備は帳簿価額が小さく、売却益が出やすくなります。入口の税メリットと出口の課税はセットです。「初年度にいくら減るか」だけの説明資料は、半分しか説明していません。

素の収支で成り立つかを先に見る

順序を固定してください。①税効果を除いた収支(慎重ケース込み)で成り立つかを確認 → ②成り立つ案件に、税効果が上乗せされるかを税理士と確認。この順序を逆にして「税メリットがあるから多少の収支は目をつぶる」となった時点で、投資ではなく節税商品の購入になっています。そして節税商品としての妥当性は、まさに税理士の領域です。

営業資料でのチェックポイント

税効果の説明に「あなたの場合の適用要件」の確認が伴っているか。「誰でも使えます」式の説明は、それだけで注意信号です。適用の可否を販売会社は保証できません。

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※本記事は一般的な情報提供であり、特定案件の推奨や投資助言ではありません。