スポット市場は、JEPX(日本卸電力取引所)が運営する卸電力市場のうち、最も取引量が多い市場です。前日10時までに翌日の48コマ(30分単位)の売買注文を出し、需給バランスにより約定価格が決まります。

蓄電池事業者にとっては、価格が安い時間帯(太陽光余剰の日中等)に充電し、高い時間帯(夕方〜夜の需要ピーク)に放電する『アービトラージ』の主戦場です。エリア間連系線制約がない場合は全国共通のシステムプライス、制約がある場合は地域別のエリアプライスが適用されます。

九州エリアなど太陽光比率が高い地域では、日中の価格がマイナスに近づく時間帯もあり、アービトラージの収益機会が大きい一方、運用最適化EMSの精度が事業性を左右します。価格予測・天気予報・需要予測の精度向上が継続的な課題となります。