手に入るもの①: 設備の所有権
蓄電池本体、パワーコンディショナー(PCS)、受変電・計測設備、基礎・フェンスなどの付帯設備です。低圧区分なので系統への接続は50kW未満。設備は登記される建物ではなく動産で、減価償却の対象になります(税務の詳細は税理士にご確認ください)。
手に入るもの②: 土地の権利
土地ごと購入する場合(所有権)と、地代を払って借りる場合(賃借権)があります。どちらが良いかは一概に言えず、価格・撤去時の義務・期間の定めなどの条件次第です。この論点は別記事で詳しく扱います。
手に入るもの③: 契約の束
実は投資の中身を決めるのはここです。アグリゲーターとの運用委託契約(どの市場で運用し、収益をどう分けるか)、O&M契約(保守の範囲と費用)、メーカー保証(容量保証の条件)、そして売買契約そのもの。設備が同じでも、契約条件が違えば投資の性格は大きく変わります。「何を買うのか」の答えの半分は「どんな契約に入るのか」です。
不動産投資との違いで理解する
大家業は「空間を貸して賃料を得る」投資で、収入は賃貸借契約で決まります。低圧蓄電所は「電気の価格差から収益を得る」投資で、収入は市場価格と運用に連動します。家賃のような「決まった月額」が原則として存在しない点が、最も大きな性格の違いです(利回り保証を謳う商品を見たときの確認点は別記事で扱います)。
「所有しているのに、自分では何もしない」への向き合い方
運用はアグリゲーター、保守はO&Mが担い、投資家が日常的にやることはほとんどありません。だからこそ、購入前の契約内容の確認と、購入後の月次レポートの読み方が、投資家に残された数少ない「自分でできること」になります。当ガイドはその2つを重点的に支援します。
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※本記事は一般的な情報提供であり、特定案件の推奨や投資助言ではありません。