東京ガス株式会社(社長:笹山 晋一、以下「東京ガス」)は、電力広域的運営推進機関(以下「OCCTO」)が実施した容量市場の参画に必要となる実効性テストに参加し、2025年12月に家庭用蓄電池200台超を用いて発動指令に遠隔制御で応答する検証を実施しました。この規模の家庭用蓄電池を活用した容量市場の実効性テストへの参加は国内初*1となります。今後、2027年4月からの容量市場への供給力の提供に向けた準備を加速していきます。
再生可能エネルギーの導入拡大や市場価格の低下が進む中、発電設備への投資環境は厳しさを増しており、電力の安定供給を支える中長期的な供給力の確保が重要な課題となっています。容量市場は、将来にわたる供給力(kW)を確保するための市場であり、大規模電源だけではなく、今後さらなる普及が見込まれる家庭用蓄電池など、単体では小規模な分散型エネルギーリソースを束ねることで、大きな供給力を創出できる低圧VPP*2も活用が期待されています。
東京ガスは、ソリューション事業ブランド「IGNITURE」のご家庭向けソリューションの1つとして、「蓄電池ネットワークサービス」*3を展開しています。今回、同サービス加入の一部のお客さまの家庭用蓄電池を対象に、実運用を想定した一般送配電事業者からの発動指令に対応して、同時に複数の蓄電池を遠隔制御することで、供給力を創出・集約し、容量市場へ確実に提供できることを確認しました。
直近の取り組みとして、蓄電池ネットワークサービスをさらに拡充し、より多くの供給力を確保していくとともに、ポイント還元等も含めたお客さまへの経済価値還元につなげていきます。将来的には、電気自動車や給湯器等も含め、ご家庭のさまざまなエネルギー機器を統合的に最適化する仕組みを構築した上で、国内の蓄電池メーカー、商社、販売施工店、自治体などの参画パートナーと連携し、低圧VPPの社会実装を推進し、電力システムの安定化に貢献していきます。
東京ガスは、グループ経営ビジョン「Compass2030」で「価値共創のエコシステム*4構築」ならびに「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げています。一人ひとりの暮らしから地域社会にいたるまでの多様な課題を解決するさまざまなサービスを創出・提供し、お客さまとともにカーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
東京ガスグループは、創立140周年を迎えました。東京を越え、ガスを越え、未来を先取りする企業として挑戦を進めていきます。
<参考①:低圧VPPによる容量市場対応のスキーム(概略)>
出典・関連情報