通関(Customs Clearance)は、海外から輸入する貨物について、関税・消費税の納付と税関での輸入申告を行い、国内に貨物を引き取る正式な手続きを指す。蓄電所事業では、リチウムイオン電池モジュール・PCS・変圧器など主要機材の多くを中国・韓国等から輸入するため、通関業務は事業スケジュール・コストに直結する重要工程である。

通関業務の主な流れは、(1)輸出国からの船積(Bill of Lading発行)、(2)日本港湾到着(神戸・名古屋・横浜・東京等)、(3)通関業者(フォワーダー)への輸入申告書作成依頼、(4)税関への輸入申告(NACCS:通関情報処理システム経由)、(5)関税・消費税の納付、(6)保税倉庫からの貨物引取、(7)国内陸上輸送、と一連の業務が連続する。

リチウムイオン電池の通関上の特殊事情は、(a)危険物輸送規制(IMDG Code Class 9、UN3480・UN3481)への適合(UN 38.3テストサマリー必須)、(b)SDS(Safety Data Sheet)の提出義務、(c)大型バッテリーは特別措置法・経産省事前許認可の対象となる場合あり、(d)通関時の電池外観検査・サンプリング(破損・液漏れ確認)、(e)数量・型式の輸入承認手続、などがある。誤申告は税関ペナルティ(追徴課税、貨物返送)のリスクとなる。

関税率は、(i)リチウムイオン電池本体:HSコード8507.60で関税率3.2%(基本税率)、WTO協定税率0%(韓国・中国はFTA・RCEP適用で減免可能)、(ii)PCS(インバータ):HSコード8504.40で関税率0%、(iii)変圧器:HSコード8504.21〜23で関税率0%、(iv)消費税:10%(輸入消費税)、と種類別に異なる。RCEP(東アジア包括経済連携協定、中国・韓国・東南アジア・豪NZ)の活用で関税減免が可能なケースがあり、調達戦略の重要要素となる。

蓄電所事業者にとって、本事業領域への戦略的取り組みは長期競争力・社会的価値創造の重要要素です。グローバルなESG投資・グリーンファイナンス連動、需要家・パートナー・規制当局との中長期関係構築、AI・デジタル基盤の戦略活用、業界団体経由の政策対話・標準化への参画が、2030年代の脱炭素化加速時代における事業成功の基盤として位置付けられます。

グローバル展開の観点では、米国・欧州・東南アジア・中東等の海外市場展開機会、海外電池メーカー・PCSメーカー・運用事業者・インフラファンドとの戦略提携、国際標準化機関(IEC・IEEE・ISO)への参画、海外プロジェクトファイナンスの組成、各国規制(FERC・NFPA 855・EU電池規則等)への適合が、中長期事業戦略の重要要素です。日本企業の海外展開支援として、JBIC・JICA・JOGMEC等の公的機関との連携も活用が拡大しており、グローバル蓄電所市場での日本企業のプレゼンス確立が、業界の中長期成長を支えます。

グローバル展開の観点では、米国・欧州・東南アジア・中東等の海外市場展開機会、海外電池メーカー・PCSメーカー・運用事業者・インフラファンドとの戦略提携、国際標準化機関(IEC・IEEE・ISO)への参画、海外プロジェクトファイナンスの組成、各国規制(FERC・NFPA 855・EU電池規則等)への適合が、中長期事業戦略の重要要素です。日本企業の海外展開支援として、JBIC・JICA・JOGMEC等の公的機関との連携も活用が拡大しており、グローバル蓄電所市場での日本企業のプレゼンス確立が、業界の中長期成長を支えます。

主な出典・参考情報

  • 各社IR資料・有価証券報告書・統合報告書
  • 業界団体資料(JESIA、JPEA、JWPA、電池工業会等)
  • BloombergNEF・IHS Markit S&P Global・Wood Mackenzie等の調査レポート
  • 経済産業省・資源エネルギー庁 産業政策資料
  • IEA(国際エネルギー機関)World Energy Outlook
  • TCFD・ISSB・GRI等のサステナビリティ情報開示基準