電気用品安全法(PSE法、Electrical Appliance and Material Safety Act)は、電気用品の製造・輸入・販売を規制し、安全性を確保することで、危害の発生を防止する法律で、1961年制定(旧電気用品取締法)、2001年に現行法に改正された。経済産業省が所管し、PSE(Product Safety Electrical Appliances and Materials)マークの表示制度で、適合電気用品の安全担保を可視化している。
規制対象となる電気用品は、(1)特定電気用品(116品目、PSEマークが菱形):直接的な感電・火災リスクの大きい品目、(2)特定電気用品以外の電気用品(341品目、PSEマークが丸形):相対的にリスクが小さいが規制対象、で計457品目(2024年時点)。家庭用蓄電池は2013年から特定電気用品以外の電気用品に分類され、PSEマーク(丸型)の取得・表示が義務付けられている。
PSE取得プロセスは、(a)事業届出(製造事業者・輸入事業者として経産省に届出)、(b)技術基準適合確認(製造段階での技術基準適合性検査、JIS規格・国際規格対応)、(c)自主検査(製品ごとの出荷前検査)、(d)PSEマーク表示、(e)販売、と進む。違反した場合は販売禁止命令、刑事罰(懲役・罰金)の対象となる。
蓄電池業界での具体的論点は、(i)家庭用蓄電池(住宅用、容量4〜15kWh級)はPSE対象、(ii)系統用蓄電所(産業用、コンテナ型)は通常PSE対象外(電気事業者向け業務用機器の扱い)、(iii)PCS・PCS内蔵モジュールの取扱(複合品の場合の対象範囲)、(iv)海外メーカー(中国系等)製品の輸入時のPSE適合性検証、(v)EV充電器・V2H機器のPSE取扱、(vi)2022年の改正でリチウムイオン蓄電池(モバイルバッテリー等)の規制強化(特定電気用品への追加検討)、などがある。
家庭用蓄電池業界では、(A)大手メーカー(パナソニック、シャープ、京セラ、ニチコン、長州産業、伊藤忠スマートスター、テスラPowerwall等)はすべてPSE取得済、(B)中国系メーカー製品の日本市場参入時はPSE取得が必須、(C)販売事業者(家電量販店、訪問販売事業者)もPSE適合品取扱の確認義務、(D)違法輸入・販売事例の摘発、と適切な運用が業界全体の信頼に直結する。
2030年代以降のグローバル脱炭素化加速・電力市場進化・電化進展・産業構造転換の中で、本領域は日本のエネルギー転換・産業競争力強化・経済安全保障確保の重要要素として位置付けられます。海外先進事例(米国・欧州・豪州・中国等)の継続把握、グローバル業界団体・国際標準化機関への参画、海外プロジェクト機会の探索、日本企業の海外展開支援機関(JBIC・JICA・JOGMEC等)との連携、ESG・サステナビリティ・グリーンファイナンス対応の高度化が、中長期競争力の基盤として戦略的に重要です。
2030年代以降のグローバル脱炭素化加速・電力市場進化・電化進展・産業構造転換の中で、本領域は日本のエネルギー転換・産業競争力強化・経済安全保障確保の重要要素として位置付けられます。海外先進事例(米国・欧州・豪州・中国等)の継続把握、グローバル業界団体・国際標準化機関への参画、海外プロジェクト機会の探索、日本企業の海外展開支援機関(JBIC・JICA・JOGMEC等)との連携、ESG・サステナビリティ・グリーンファイナンス対応の高度化が、中長期競争力の基盤として戦略的に重要です。
主な出典・参考情報
- 経済産業省・資源エネルギー庁 政策資料・統計
- OCCTO(電力広域的運営推進機関)公表資料
- 業界団体資料(JESIA、JPEA、JWPA等)
- IEA・IRENA等の国際機関統計
- 各社IR資料・公開情報