オープンデータ(Open Data)は、政府・自治体・公的機関等が、機械可読形式(CSV、JSON、XML、API等)で誰でも自由に利用・再配布できる形で公開するデータの総称である。日本では2012年の電子行政オープンデータ戦略以降、各省庁・自治体でオープンデータ整備が進展し、蓄電所事業の用地選定・市場分析・規制対応の基盤データ源として活用されている。

蓄電所事業で活用される主要オープンデータは、(1)資源エネルギー庁:電力統計、再エネ統計、エネルギー基本計画関連データ、(2)OCCTO:需給実績(30分値)、容量市場応札・約定情報、需給調整市場、系統情報、(3)一般送配電事業者:系統空き容量マップ、出力制御実績、混雑処理実績、(4)気象庁:気象観測データ、気候統計、災害履歴、(5)国土交通省:地図データ(基盤地図情報)、道路網、国土数値情報(土地利用、ハザードマップ)、(6)環境省:地理空間情報、自然公園データ、(7)地方自治体:都市計画図、用途地域、ハザードマップ、固定資産税路線価、(8)統計局:人口・産業・経済統計、で多岐にわたる。

蓄電所事業での具体的活用シナリオは、(a)用地選定:候補地の用途地域・農地・森林・都市計画情報の確認、ハザードマップでの災害リスク評価、(b)系統連系点選定:OCCTO・一般送配電事業者の系統情報・空き容量マップ、(c)市場分析:JEPX・OCCTOの30分値需給データから市場価格決定要因分析、(d)出力抑制リスク評価:過去の出力制御実績からエリア別リスク評価、(e)競合分析:FIT認定情報、容量市場応札情報からの市場参加者把握、(f)AI・機械学習:時系列データを用いた需要予測・市場価格予測モデル構築、(g)申請業務:行政手続き必要書類の自動入力支援、(h)地理空間分析:GIS(Geographic Information System)連携によるサイト評価、と多面的である。

主要なオープンデータポータルは、(i)データカタログサイトdata.go.jp(政府全体ポータル)、(ii)資源エネルギー庁の統計資料集、(iii)OCCTOの広域系統運用情報公表ページ、(iv)国土数値情報ダウンロードサイト、(v)地方自治体ごとのオープンデータポータル、(vi)J-STAGE(学術論文リポジトリ)、で、それぞれライセンス条件(CC0、CC BY、政府標準利用規約等)を確認の上利用する。

蓄電所業界のテクノロジー企業(DataLabs、自然電力、Looop等)はオープンデータを活用したアセスメントツール・市場分析サービスを提供しており、データドリブンな事業運営の重要性が一層高まっている。本サイト「BESS-NET」も、用語解説・記事におけるエビデンス参照源としてオープンデータを積極活用している。

国際的には、IEC・IEEE等の国際標準化機関での規格策定、グローバル製造・運用事業者間の技術連携、新興市場(東南アジア・中東・アフリカ等)への展開機会拡大が進展しています。日本企業にとって、本技術領域での研究開発投資の継続、スタートアップ・大学・国立研究機関との産学連携、特許戦略・知財管理の高度化、海外実証案件への参画が、グローバル競争力確保の重要要素です。経済安全保障・サプライチェーン国産化政策の中で、本技術の戦略的位置付けは中長期的にますます重要となります。

国際的には、IEC・IEEE等の国際標準化機関での規格策定、グローバル製造・運用事業者間の技術連携、新興市場(東南アジア・中東・アフリカ等)への展開機会拡大が進展しています。日本企業にとって、本技術領域での研究開発投資の継続、スタートアップ・大学・国立研究機関との産学連携、特許戦略・知財管理の高度化、海外実証案件への参画が、グローバル競争力確保の重要要素です。経済安全保障・サプライチェーン国産化政策の中で、本技術の戦略的位置付けは中長期的にますます重要となります。

主な出典・参考情報

  • IEC(国際電気標準会議)規格群(IEC 62933、IEC 62619、IEC 61850等)
  • IEEE(米国電気電子学会)標準(IEEE 1547、IEEE 2030.5等)
  • JIS(日本産業規格)電気・電池関連規格
  • UL認証規格(UL 9540、UL 9540A、UL 1973等)
  • 各メーカー製品仕様書・技術資料
  • NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)技術ロードマップ