LCOS(Levelized Cost of Storage、均等化蓄電原価)は、蓄電池が放電する電力量あたりの平均コストです。設備費(CAPEX)・運転維持費に加え、充電に使う電力の購入費を含めて総コストとし、生涯の放電量で割ります。発電原価のLCOEに対応する、蓄電池版のコスト指標です。

LCOSは単一の決まった値ではなく、設備コストを起点に運用前提で大きく変わります。効く要素は主に3つ──充放電効率(取り出せる割合)、サイクル寿命(生涯放電量=分母)、充電電力費(いくらで充電するか)。「安く充電し、効率よく、多サイクル使う」ほどLCOSは下がります。蓄電所の投資判断では、LCOS(原価)を複数市場の収益(卸裁定・容量・需給調整)と突き合わせて評価します。