電池モジュール認証は、リチウムイオン電池等のモジュール・パック製品が、各国・各地域の安全・性能規格を満たすことを、独立した第三者試験機関が試験・確認して交付する認証制度の総称である。蓄電所事業ではサプライヤー選定・調達・許認可・保険・融資のいずれの局面でも、適切な認証取得が前提条件となる重要要素である。
主要な国際規格と認証は、(1)IEC 62619:産業用蓄電池の安全要件(国際電気標準会議)、(2)IEC 62933:エネルギー貯蔵システム規格群、(3)UL9540 / UL9540A:北米向け据置型蓄電システム安全認証(特に9540Aの熱暴走伝播試験は世界標準化)、(4)UN38.3:国連危険物輸送試験(電池の輸送認証、必須)、(5)EN-IEC 62619:欧州向け、(6)GB/T 36276:中国国家標準(系統用蓄電池)、(7)KC認証:韓国向け、(8)AS/NZS 5139:豪州・NZ向け、と国別・用途別に多様な規格群が存在する。
日本国内向けには、(a)JIS C 8715-2(産業用リチウムイオン蓄電池)、(b)JIS C 4441(系統連系インバータ等)、(c)電気用品安全法(PSE)、(d)消防法・建築基準法、への適合が必要となる。2023年9月の消防庁通知(消防予第125号)以降、UL9540A試験データの提示が屋外蓄電所評価の事実上の前提となっている。
認証取得は通常、サプライヤー側がCATL・BYD等メーカー単位で取得し、調達側はテストレポート(成績書)の提示を契約条件とする。試験機関はTÜV SÜD、TÜV Rheinland、UL Solutions、SGS、Intertek、JET、JQA、CSA Groupなどが世界主要機関で、相互認証ネットワークもある。認証コストはモジュール1機種で数千万円規模、認証期間は半年〜1年程度を要するため、事業計画上のリードタイム把握が重要である。
蓄電所業界では、本技術領域の継続的な進化への対応が事業競争力の決定要因です。AI・デジタルツイン基盤の活用、サイバーセキュリティ強化(IEC 62443等)、サーキュラーエコノミー対応、メーカー・第三者試験機関・業界団体との連携、国際標準化への参画が、技術上の競争力・社会的信頼・運用継続性を支える重要な戦略要素となります。
国際的には、IEC・IEEE等の国際標準化機関での規格策定、グローバル製造・運用事業者間の技術連携、新興市場(東南アジア・中東・アフリカ等)への展開機会拡大が進展しています。日本企業にとって、本技術領域での研究開発投資の継続、スタートアップ・大学・国立研究機関との産学連携、特許戦略・知財管理の高度化、海外実証案件への参画が、グローバル競争力確保の重要要素です。経済安全保障・サプライチェーン国産化政策の中で、本技術の戦略的位置付けは中長期的にますます重要となります。
国際的には、IEC・IEEE等の国際標準化機関での規格策定、グローバル製造・運用事業者間の技術連携、新興市場(東南アジア・中東・アフリカ等)への展開機会拡大が進展しています。日本企業にとって、本技術領域での研究開発投資の継続、スタートアップ・大学・国立研究機関との産学連携、特許戦略・知財管理の高度化、海外実証案件への参画が、グローバル競争力確保の重要要素です。経済安全保障・サプライチェーン国産化政策の中で、本技術の戦略的位置付けは中長期的にますます重要となります。
主な出典・参考情報
- IEC(国際電気標準会議)規格群(IEC 62933、IEC 62619、IEC 61850等)
- IEEE(米国電気電子学会)標準(IEEE 1547、IEEE 2030.5等)
- JIS(日本産業規格)電気・電池関連規格
- UL認証規格(UL 9540、UL 9540A、UL 1973等)
- 各メーカー製品仕様書・技術資料
- NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)技術ロードマップ