154kV(154キロボルト、154,000V)は、日本の電力送電・系統連系で使用される特別高圧の主要電圧階級で、66kVと275/500kVの中間に位置する。基幹系統と地域系統の中継的役割を担い、中大型蓄電所(30MW〜100MW級)の系統連系電圧として標準的に使用される。

154kV系統の役割は、(1)地域基幹系統(県・複数市町村レベルの送電網)、(2)大型変電所間の連絡送電線、(3)大規模需要家(特高需要家)への電力供給、(4)大型発電所(火力・水力・大規模再エネ)からの送電、(5)蓄電所・大規模再エネからの逆潮流対応、(6)500kV基幹系統と66kV配電系統の接続点、などの重要な系統運用機能を担う。

154kV系統の電力会社別採用状況は、(a)東京電力PG:154kV系統が広範に展開、(b)東北電力NW:154kV主体、(c)中部電力PG:154kV採用、(d)関西電力送配電:77kV/154kV併用、(e)九州電力送配電:154kV主体、(f)北海道電力NW:187kV/66kV、(g)四国電力送配電:187kV/66kV、(h)中国電力NW:220kV/110kV、(i)北陸電力送配電:154kV/77kV、と電力会社により電圧階級構成が異なる(電力会社合併期の歴史的経緯による)。

蓄電所の154kV連系の論点は、(i)連系容量(変電所バンク容量100〜300MVA級、空き容量確認が重要)、(ii)連系点地点選択(既存変電所の空きフィーダー、増設バンク、新設変電所)、(iii)連系工事費(数億円〜数十億円規模、事業性に大きく影響)、(iv)双方向潮流対応保護設計(ノンファーム接続時の混雑処理対応)、(v)地理的アクセス(154kV変電所近接立地が望ましい、適地競争が激化)、(vi)連系点周辺系統の混雑度(出力抑制リスク評価)、などである。

中大型蓄電所案件(30MW/120MWh級〜)では、154kV連系を前提とした事業計画策定が一般的で、用地選定段階から連系点候補確認・接続検討申込・連系工事費見積取得・系統影響評価が、事業成立性判断のクリティカルパスとなる。OCCTOの一括検討プロセス(電源接続案件募集プロセス)対象となる場合は、複数事業者間で連系工事費を按分するメリットがある一方、スケジュール統制が複雑となる側面もある。

国際的には、IEC・IEEE等の国際標準化機関での規格策定、グローバル製造・運用事業者間の技術連携、新興市場(東南アジア・中東・アフリカ等)への展開機会拡大が進展しています。日本企業にとって、本技術領域での研究開発投資の継続、スタートアップ・大学・国立研究機関との産学連携、特許戦略・知財管理の高度化、海外実証案件への参画が、グローバル競争力確保の重要要素です。経済安全保障・サプライチェーン国産化政策の中で、本技術の戦略的位置付けは中長期的にますます重要となります。

国際的には、IEC・IEEE等の国際標準化機関での規格策定、グローバル製造・運用事業者間の技術連携、新興市場(東南アジア・中東・アフリカ等)への展開機会拡大が進展しています。日本企業にとって、本技術領域での研究開発投資の継続、スタートアップ・大学・国立研究機関との産学連携、特許戦略・知財管理の高度化、海外実証案件への参画が、グローバル競争力確保の重要要素です。経済安全保障・サプライチェーン国産化政策の中で、本技術の戦略的位置付けは中長期的にますます重要となります。

主な出典・参考情報

  • IEC(国際電気標準会議)規格群(IEC 62933、IEC 62619、IEC 61850等)
  • IEEE(米国電気電子学会)標準(IEEE 1547、IEEE 2030.5等)
  • JIS(日本産業規格)電気・電池関連規格
  • UL認証規格(UL 9540、UL 9540A、UL 1973等)
  • 各メーカー製品仕様書・技術資料
  • NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)技術ロードマップ