1. 公開停止の経緯

東京電力パワーグリッドは 2026年2月2日、データメンテナンスのため「系統の空き容量等に関する情報」および「需要・送配電に関する情報の系統構成・予想潮流」の公開を一時停止しました。当初の再開予定は 2026年4月中でしたが、4月30日に 2026年5月中へと延期が発表されています(公式ページFAQ PDF)。

2. 停止対象と継続公開分の区別

停止中の情報:

  • 系統の空き容量等に関する情報
  • 需要・送配電に関する情報の系統構成・予想潮流
  • 275kV以上の基幹系統 系統構成・予想潮流
  • 154kV/66kV 地域供給系統 系統構成・予想潮流

継続公開中の情報:

  • 2024年度 実績系統図(基幹275kV以上、154kV、66kV 13都県別 PDF)
  • 送変電設備の投資・廃止計画(500/275kV、154kV、66kV)
  • 系統混雑情報、発電等設備の受付状況、出力制御見通し
  • 作業停止計画(2024〜2026年度)
  • 地域間連系線、地内基幹送電線、需給関連情報(OCCTO)

3. 蓄電所事業者への影響

関東1都7県(茨城・栃木・群馬・千葉・埼玉・東京・神奈川・山梨・静岡富士川以東)の連系検討に支障があります。推定 1,500〜2,500件の変電所データが事前検討材料として使えない期間となるため、案件のスクリーニングや初期検討に影響が出ています。事業者は (a) 公開再開を待つ、(b) 事前相談ベースで進める、の選択を迫られています。

4. 公式が案内する代替アクセス方法

東京電力PG は、公開停止期間中の系統情報について「事前相談等でご確認いただけます」と案内しています。具体的な相談窓口:

5. 蓄電所ネットの対応方針

蓄電所ネット は、東京電力PG の系統情報公開再開時に、速やかに収録対応を進める準備を整えています。中部電力PG(CSV+GeoJSON 形式、1,107件)と同じ手順で:

  1. 提供されたデータ形式(PDF/CSV/JSON/GeoJSON)の解析と検証
  2. 変電所単位の構造化データ化と統一スキーマへの変換
  3. microCMS への投入(推定 1,500〜2,500件)
  4. GeoJSON が含まれる場合は 関東地方マップを即時実装(中部の/grid/chubu/map パターンの横展開)

進捗は 業界ニュース および本記事で随時更新します。

6. 他8社の公開状況比較

2026年5月時点、蓄電所ネット が収録している8社の公開状況は以下の通りです。

  • 北海道電力NW: 424件(PDF、公開中)
  • 東北電力NW: 884件(CSV、公開中)
  • 東京電力PG: 公開停止中(2026年2月〜5月中予定)
  • 中部電力PG: 1,107件(CSV+GeoJSON、公開中、★地図対応
  • 北陸電力送配電: 271件(CSV、公開中)
  • 関西電力送配電: 1,624件(CSV、公開中、最大)
  • 中国電力NW: 873件(CSV、公開中)
  • 四国電力送配電: 294件(CSV、公開中)
  • 九州電力送配電: CSV ZIP公開中(蓄電所ネット 順次対応予定)
  • 沖縄電力: 151件(CSV、公開中)

蓄電所ネット の系統空き容量データベース は /grid、東京電力PG の現在の公開状況は /grid/tokyo でご確認いただけます。

7. まとめ

東京電力PG の公開停止は、関東エリアで連系検討する蓄電所事業者にとって大きな課題です。蓄電所ネット は情報整理と代替アクセス方法の案内を通じて事業者を支援し、公開再開後は速やかな全国データソース化を実現します。最新状況は本記事および /grid/tokyo で更新します。