株式会社 GSユアサ(代表取締役社長:阿部 貴志、本社:京都府京都市。以下、GSユアサ)と株式会社Sustech(代表取締役:丹野 裕介、飯田 祐一郎、本社:東京都港区。以下、Sustech)は、両社の共同実証事業として系統用蓄電所の事業開発を進めており、GSユアサ製の定置用リチウムイオン電池設備を用いた系統用蓄電所を滋賀県米原市に設置します。運転開始は2026年9月の予定です。

 本共同事業は、国産蓄電池メーカーとして蓄電地市場を牽引するGSユアサと、世界最高水準のAI技術を有する電力運用プラットフォーム「ELIC」を開発・運用するSustechの技術を融合させた取り組みです。両社の強み・ノウハウの共有を通じて、国産技術に立脚した系統用蓄電事業のさらなる発展を目指します。

本共同事業の背景

 GSユアサは、これまで再生可能エネルギーの普及や電力系統の安定化を目的に、産業用蓄電池の導入を推進してきました。今後、蓄電池が電力インフラの安定維持に果たす役割が一層重要となることが見込まれる中、製品開発へのフィードバックと系統用蓄電所事業ノウハウの蓄積を目的に、系統用蓄電事業の運営に参画します。

 Sustechが開発した分散型電力プラットフォーム「ELIC」を通じて、AIによる市場予測や最適な充放電制御・市場運用を行い、市場の状況に応じて運用収益の最大化を実現することが可能です。今回の共同事業を通じて、一次調整力に代表される高頻度・長時間運転を実施した場合に蓄電池のセルを始めとした設備に与える影響の検証やそれらを踏まえた充放電制御の最適化など、系統用リチウムイオン蓄電所の長期的な運用を見据えて、性能を最大化する運用を開始します。両社は引き続き連携を強化し、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、再生可能エネルギーの導入拡大と電力インフラの柔軟性・安定性向上に貢献してまいります。

重要性が増す系統用蓄電所

 2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画においても、2040年に向けて、国内の再生可能エネルギー比率をより高めていくことが発表されました。再生可能エネルギーは発電量が天候や時間に応じて変動し、電力需要が少ない場合には再生可能エネルギーの出力抑制が発生するという課題があります。これらの課題を解決するため、電力の余剰が見込まれるときに充電し、需給ひっ迫が発生するときは放電を行う、調整力を担う系統用蓄電所が注目されています。

本蓄電池設備のシステム概要

出典・関連情報