全固体電池(Solid-State Battery)の2030年代の系統用蓄電池応用への期待が高まっている。日本トヨタ・パナソニック等の研究開発が業界を牽引する戦略的技術として、業界の中長期注目テーマ。
全固体電池は、現在の主流であるリチウムイオン電池の液体電解質を固体電解質に置き換えた次世代電池。理論的に、(1)エネルギー密度の大幅向上(リチウムイオン比2倍以上)、(2)安全性の根本的改善(液漏れ・発火リスクの大幅低減)、(3)サイクル寿命の延長、(4)低温環境での性能維持、などの優位性を持つ。EV・モバイル機器・系統用蓄電池の各分野での革新的技術として期待されている。
日本では、トヨタ自動車・パナソニック・日産自動車・ホンダなど主要自動車メーカーと、日本電気・GSユアサなど電池メーカーが研究開発を本格化。EV用途での実用化が先行し、2027-2030年頃の本格商用化が見込まれる。系統用蓄電池への応用は、EV用途での量産技術確立後の2030年代と予想される。日本の電池産業戦略では、全固体電池が競争力強化の中核技術として位置付けられており、政府の研究開発支援も継続されている。世界の蓄電池産業の構造変化を引き起こす可能性を持つ革新技術として、業界の注目を集める。
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