電力広域的運営推進機関(OCCTO)は地域間連系線(電力会社管内をまたぐ送電線)の増強計画を加速している。系統用蓄電池整備と並行した系統運用基盤強化が業界の中長期成長を支える重要動向。
地域間連系線の容量制約は、再エネ電源の大量導入時の出力制御の主要因の一つ。北海道・東北・九州など再エネ集中地域から、関東・関西などの大消費地への送電容量が不足することで、再エネ電源の出力抑制が頻発する。連系線増強は、(1)地域間電力融通の拡大、(2)再エネ出力制御の緩和、(3)蓄電池の地理的分散運用の有効性向上など、複数の効果をもたらす。
OCCTOは複数の連系線増強プロジェクトを推進中で、系統用蓄電池整備と組み合わせた系統運用基盤の強化を進めている。例えば、北海道・本州間の海底ケーブル増設プロジェクトは、北海道で大量導入される風力・太陽光と本州の電力需要をつなぐ重要インフラ。これら連系線増強と蓄電池整備の組み合わせにより、日本全体の電力システムの柔軟性が大幅に向上する。BESS事業者にとっては、地理的分散ポートフォリオの戦略的価値が高まる動向となる。
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