九州エリアが系統用蓄電池の集積地として急成長している。経済産業省の長期脱炭素電源オークションの採択件数で全国上位の地域となり、太陽光発電の余剰電力解消ニーズと相まって複数の大型案件が並走している。九州BESS市場の存在感が一段と増す動向。

九州電力管内には、しろくま電力田川蓄電所(長期脱炭素オークション国内第1号)、Eku Energy上頓野蓄電所、東京センチュリー長崎・佐賀3拠点(諫早・島原・多久)、テス・エンジニアリング熊本錦町25MW/100MWh、霧島蓄電池ステーション、ヤマワケエステート福岡県北九州市八幡西区船越案件など、特別高圧級から高圧級まで多様な案件が展開中。

九州エリアの優位性は、(1)太陽光発電出力が大きく出力制御頻度が高い、(2)需給調整市場での蓄電池ニーズが大きい、(3)長期脱炭素電源オークション・国補助金で採択されやすい、(4)地方自治体の蓄電池誘致姿勢が強い、の4点。一方、地震・豪雨・台風などの自然災害リスクや、用地確保の競争激化、人材確保の課題も顕在化しつつある。九州エリアの動向は、日本BESS市場全体の地理的展開のリードインジケーターとして引き続き注目される。

※本ニュースは公開報道に基づき編集部が整備した速報です。詳細は出典URL・関連事業者の公式発表をご参照ください。